主流も主流です。フライボール理論とは、ゴロを打つよりフライを打つ方が長打の確率が上がり、得点がしやすくなるというものです。ここ5年のリーグのフライ率(母数はバットに当たった全打球)を下に書きますと
2020 35.7%
2021 36.5%
2022 37.2%
2023 37.5%
2024 38.1%
2025 38.5%
年々MLBのフライ率は上昇しています。リーグが打低に調整しようとボールをころころ変化させていることは事実ですが、それは選手がフライを狙う動機になんの影響も与えません。
細かな補足になりますが、フライボール理論は「強い打球を打つこと」に起源があります。要するに、強い打球を打とうと思えば選手は最もバットが加速しきっているホームプレートの前側(体の前側)でコンタクトを行います。そうすると、その段階ではバットが上方向に動いているため(フォロースルー)自動的に角度が付き、フライになります。
当たり前のことを言っていますが、これがフライボール革命の本質です。つまりフライボール革命とは、「フライを打て」という教えではなく、「強い打球が最も生まれやすい打ち方を突き詰めたら、前で捉えたフライが最も価値が高くなった」という発見なのです。
空に打ち上げることが目的なのではなく、最大限に力のある打球を打つことこそが目的だと理解すると、弱い打球を打つほうが価値が高いとなんらかの証明がされるまで、フライを追い求める選手は止まることがないと理解できるでしょう。