変とは思わないが、未完という理由で読まないのは実にもったいないと思う。
なお、「カラマーゾフの兄弟」のいくつかの批評に接してきたが、中には批判するものもあったが、この作品が未完だからと言って批判するものはなかったということは、申し添えておきたい。
思うに、この作品の未完云々を述べている人は作品を読んでいないか、読んでもよく分からなかったか、あるいはネットなどで聞きかじり未完だと言いふらしてだけではないだろうかと考える。
続編が書かれなかったのは直接には作家の急逝によるものだが、現在定着している考えは、この作品の完成度の高さが続編の実現を妨げたというものである。つまり作家は自らの命を削ってこの作品を完成させたと考えられている。
小林秀雄もこの作品を「未完の作品ではなく、完成された作品である」と言っているが、読めばその言に十分うなずけるのではないだろうか。
(引用は正確でないが、こんな感じ)