簿記での費用や収益の「発生」というのは、役務(サービス)が提供されたかどうかで考えます。
保険であれば1年分を前払いしたり後払いしたりしますが、例えば1月が終わったら1月の役務が提供された、2月が終わったら2月の役務が提供されたと月ごとに考えます。
例えば決算が3月、毎年1月に1年分の保険料120,000円を前払するとしましょう。
払った時点では
1/1|支払保険料 120,000 / 現金 120,000
といった形で「「「とりあえず」」」払った金額をそのまま費用として計上しておきます。
しかし先述の通り、期間が過ぎた後でないとまだ役務が提供されたとはみなさないので、本来は未だ費用ではありません。
これを決算で修正する必要があります。(繰り延べと言います)
3月の決算時点では、1月、2月、3月の役務が提供されたことになりますので、30,000円までは費用として考えてOK。
逆に言うと、4月~12月の9ヶ月分は未だ役務が提供される前なので、費用にしてはいけません。
1月に120,000円を丸々費用にしてしまったので、9ヶ月分を費用から除くことで、3ヶ月分を費用に使用というのが繰延の処理の考え方です。
3/31|前払保険料 90,000 / 支払保険料 90,000
上記の仕訳を行うことで支払保険料勘定を減らし、30,000円だけが最終的に費用として残るので、役務が提供済みの3ヶ月分だけが費用になったことになります。
その後、翌期になったら
4/1|支払保険料 90,000 / 前払保険料 90,000
上記の仕訳を行います。(再振替仕訳といいます)
4/1時点ではまだ役務は提供されていないのですが、損益計算書を作るのは3月だけなので、忘れないうちに機種の時点でこの仕訳を行っておくことで、3月に見た時には4月~12月の9ヶ月分である90,000円が費用として計上されたことになります。