大学の学校推薦入試のことを想像してみてください。
ある学部の推薦で,毎年数名を送り込んできて,入学
後も成績上位をキープできることがわかっている学生
の出身高校からの受験生は,特に調査をしなくても
願書をそのまま審査して面接して合否を決められます。
でも,今まで一人も応募してきていない高校や,新し
くできた高校からの受験生の場合は,その高校について
いろいろ調査をしないと願書の評価ができませんよね。
企業も同じです。企業は10年先までなどの人事計画を
すでに持っていて,それに従って求人をします。だか
ら,景気などの要因で,ある年度は旧帝大や研究型
大学から10名しか内定を出せなかったけど,翌年度は
15名できたとか,いや5名だったとか,になります。
つまり,人事計画上でのリスクを最小化するような
求人をするわけです。
とすると,リスク管理で最も簡単なのは,過去に採用
した社員で優れた者がいたとき,その社員の出身大学
なら,面接まではするでしょう。でも,どこの誰が
指導したかもわからない,今まで採用したことがない
大学卒業予定者なら,慎重にならざるを得ません。
ですから,内定をもらいにくくなるのは仕方がない。
でも,企業も多様性を求めていますから,できる限り
面接をして人柄や意欲を判断して,少しずつ採用でき
そうな大学の幅を拡げているわけだ。
というような背景で,内定がもらいやすい企業は
大学ごとに異なるってわけだ。
例えば大手メーカー志望なら工学部のどこかの
学科に入学しますね。でも,そのメーカーの
機械部門は今年は2名,土木部門は今年は1名
という場合もあります。学科によってその人数
は違ってくるのも,企業側の人事計画によるわけ
だね。