カンボジアの経済発展が他のASEAN諸国と比べて遅れている主な要因は以下の通りです。
・ポル・ポト政権時代(1975-1979年)の大虐殺により、知識人や技術者など人的資本が大きく失われ、その後の復興に長期間を要した
・1970年代から1990年代初頭まで続いた内戦により、インフラが破壊され経済基盤が脆弱化した
・教育水準が低く、熟練労働者や専門人材が不足しており、産業の高度化が進みにくい
・縫製業への依存度が高く、産業の多様化が遅れている
・汚職や統治の問題が投資環境を悪化させている
・インフラ整備(道路、港湾、電力など)が不十分で、物流コストが高い
・法制度や金融システムの整備が遅れており、ビジネス環境の改善が課題となっている
ただし近年は年率7%前後の経済成長を記録しており、観光業の発展や中国からの投資増加などにより、徐々に経済発展の兆しも見られています。歴史的な負の遺産からの回復過程にあると言えます。