大人の学びなおしで古文を勉強しています。可能の助動詞「る・らる」は否定で使う、という記述が参考書に載っていました。別の参考書には、古代は否定だけだが後世で肯定にも使われるようになったと書かれていました。平安時代初期は否定のみで、徐々に肯定でも使われるように変化して、現代語の「れる・られる」は当初から肯定否定両用という理解がよいでしょうか。

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1011796

2026-07-13 05:55

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>平安時代初期は否定のみで、徐々に肯定でも使われるように変化して、現代語の「れる・られる」は当初から肯定否定両用という理解がよいでしょうか。



その通りです。以下は旧帝大の理系を目指す高校生のために書いた解説です。



「る・らる」(奈良時代には「ゆ・らゆ」とも)の基本的な意味は「自発」です。自発とは自然にそうなるという意味です。例えば「昔のことぞ偲ばるる」は当人に偲ぼうという意志がないにも関わらず偲んでしまうという意味です。その否定は「自然にはそうならない」ですが、それは「(意志があったとしても)そうならない」という不可能を暗示します。本来の意味ではなく暗示された意味です。しかしやがて「る・らる」の否定が不可能の意味を持ち定着しました。そうなると次の段階として、否定が不可能だから肯定は可能だろうと鎌倉時代の人たちが考えて「る・らる」に可能の意味が誕生したのです。



この辺りの論理は国文科の教授たちに難解のようですが、英語のmust notもmay notも不可能や禁止の意味を持つことを考えてみてください。可能と必然を否定すると一見して論理学とは違う意味が誕生します。しかし論理的な理由はちゃんとあります。

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