靴下にこだわりがあるというのではなく、「野球の歴史の過程で命名された」と言えるのではないでしょうか。
野球は1842年、アレクサンダー・カートライトというニューヨーク・マンハッタンの消防団長が野球チームを作ったのが始まりで、そのチーム名が「ニューヨーク・ニッカーボッカーズ」でした。
「ニッカーボッカーズ」とは、オランダ系移民が穿いていた半ズボンのことで、この頃まで野球にはユニホームはなかったのですが、カートライトは統一した服装をすることを思いつき、「ニッカーボッカーズ」を着用することにしました。そして半ズボンだったことから、その下には靴下をはくこととなりました。
「ニッカーボッカーズ」は、“オランダ系移民”のことも意味していた。ニューヨークにはオランダ系移民が多く、「ニューヨーク・ニッカーボッカーズ」というネーミングはそうした地域特性を象徴していたのです。
この「ニューヨーク・ニッカーボッカーズ」から、野球のユニフォームは半袖シャツに半ズボン、靴下を履くスタイルがスタンダードになり、1869年初めてのプロ野球チームと言われる「シンシナティ・レッドストッキングス」が誕生します。その名の通り、選手たちは「赤い靴下」を着用したのですが、当時の野球のユニホームは白を基調としたものが多く、個性がなく識別も難しかったため、球団関係者が他チームとの差別化を図るために「赤い靴下」にしたといいます。
その後1871年に「シンシナティ・レッドストッキングス」はボストンに移転し「ボストン・レッドストッキングス」となりました。このチームはのちにミルウォーキー、さらにアトランタに移転し、現在の「アトランタ・ブレーブス」となりました。
これに代わってボストンには、新たに1908年「ボストン・レッドソックス」が誕生します。ボストンにかつてあったチーム名を継承したわけです。そして1901年にはシカゴに「シカゴ・ホワイトソックス」が誕生しました。
当時はかっこ良いチーム名にするというよりも、他球団と差別化を図ることを重要視したために「ニッカーボッカーズ」や「レッドストッキングス」のようにユニフォームからチーム名ができて、それが「レッドソックス」や「ホワイトソックス」というチーム名の由来であり、現在まで継承されているわけです。