結論から言うと、国語という強力な武器はすでにあるので、今後は英語の基礎固めと、2次試験を見据えた日本史の強化が絶対条件と言えます。
現状の偏差値(5教科総合57.5、国英歴文系63.3)を見ると、目標の「偏差値61」に対して非常に良い位置にいます。しかし、共通テスト目標「得点率80%」という現実の点数(得点力)に目を向けると、まだまだ基礎力に大きな伸びしろ(=課題)があります。
まず、最大の課題は「英語」の得点力アップです。
共通テスト(850点満点)において、英語は300点(リーディング240点、リスニング60点)と全体の35%以上を占める超重要科目です 。現状は偏差値61.2と平均以上ですが、得点は96/200(得点率48%)です。
共通テストで80%を取るためには、英語で少なくとも160〜180点(換算前)を取れる力が必要です。偏差値は高く出ていますが、現時点では「共通テストレベルの英文を速く正確に読み解く力」がまだ足りていません。単語帳と文法書を夏までに完璧にし、長文読解の基礎を固めることが急務です。
次に、戦略の要となる「歴史」の強化
都立大・人文学科の個別学力検査(2次試験)は450点満点で、以下の配点になっています 。
国語:150点
地理歴史または数学(1科目選択):200点
小論文:100点
これに対して、現状は歴史(歴総、日探)が43/100(偏差値52.5)、数学計が67/200(偏差値50.9)です。
2次試験の選択科目は、配点が200点と最も大きいです 。現状の成績から見ると数学での勝負はリスクが高いため、2次試験は日本史で受験すると今から決めてしまうのが得策です。歴史は暗記要素が強く、これから最も点数を伸ばしやすい科目です。共通テスト80%のためにも、まずは教科書の通読と基礎用語の暗記を徹底しましょう。
数学についてですが、共通テスト逃げ切り型でOKです。
共通テストでは「地理歴史、公民と数学から計3科目を選択」する必要があります 。数学が苦手な場合、「地理歴史・公民から2科目」+「数学から1科目(数IAなど)」という選択が可能です(※公民の選択組合せには制限があります)。これにより、苦手な数学IIBの負担を減らすことができます。数学は共通テストで大崩れしないレベル(最低限の基礎)をキープし、空いた時間を英語と歴史に全振りするのが賢い戦い方です。
国語については、現状の国語124/200(偏差値69.8)は素晴らしい成績です。都立大は共通テスト(100点)でも2次試験(150点)でも国語を必要とします 。この強みはあなたにとって最大の精神的支柱になります。これからは勉強時間のバランスを「英語・歴史」に大きく傾けつつ、国語は感覚を鈍らせない程度の演習(週1〜2回の長文や古文単語の復習など)にとどめて効率よく進めましょう。
■今後のアクションプラン案
・春〜夏休み前: 英語の単語・文法・英文解釈の基礎を徹底的に叩き込む。
・夏休み: 歴史の通史を終わらせ、基礎問題集を1周する。
・秋以降: 共通テスト対策(英語の速読、歴史の文化史やテーマ史、情報科目の対策)と、2次試験に向けた論述対策・小論文対策を始める。
【参考書について】
上記の分析を踏まえ、「たくさん買うのではなく、各用途に合わせて1冊をボロボロになるまで完璧にする」という大前提でご紹介します。
1.英語:見栄を張らずに基礎から固めましょう。
共通テスト得点率48%という現状から、まずは「単語」と「基礎文法」を徹底的にやり直す必要があります。
英単語:「システム英単語」 または 「英単語ターゲット1900」
まずは夏までに基礎レベル(シス単なら1〜2章、ターゲットなら1〜800)を「1秒で意味が言える」状態にしてください。
英文法:大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
分厚い文法書(Next Stageなど)に手を出す前に、この本で「英語の構造」を根本から理解してください。ここを雑にすると長文は読めません。
英文解釈:肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本
単語と文法を覚えた後、「長文を正しく読むための橋渡し」をしてくれる名著です。夏休み頃にこれに入るとスムーズです。
2.日本史
2次試験で200点の配点があるため、早い段階で通史を終わらせる必要があります。
流れの理解:金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(全4冊)
丸暗記ではなく「なぜその事件が起きたのか」という因果関係がストーリーで頭に入ります。教科書と一緒に読み進めるのがおすすめです。
用語暗記・整理:時代と流れで覚える!日本史B用語
3.国語
すでに十分な力があるので、秋までは現状維持のメンテナンス、秋以降に2次試験(記述)対策にシフトしましょう。
現代文(記述対策):得点奪取現代文 記述・論述対策
※取り組むのは秋以降で大丈夫です)
古文単語:読んで見て聞いて覚える 重要古文単語315
4.数学:
数学は「基礎問題のパターン」だけを効率よく叩き込み、他の科目に時間を回します。
基礎固め:数学I・A 基礎問題精講(II・B・Cも同様)
5.小論文:
書き方の基礎:全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文
※秋以降のスタートで間に合う