介護福祉士養成施設の専任教員になるための「教員講習会」は、結論から言うと「座学はオンライン(eラーニング)で可能だが、演習(模擬授業など)は対面での出席が必要」という形式が一般的です。
厚生労働省の規定により、教育技法などの実技を伴うため、完全に一度も通わずに修了できる講座は現在のところ原則存在しません。
以下に、受講の仕組みと代表的な機関、注意点をまとめました。
1. 受講のスタイル
多くの機関で、社会人が働きながら受講しやすいように以下の「ハイブリッド形式」が採用されています。
通信・eラーニング部分(自宅学習) 教育原理、心理学、生活支援技術の教授法などの理論を、映像授業やテキストで学びます。全体の時間の多くをこれが占めます。
スクーリング部分(対面授業) 「模擬授業」や「指導案の作成」など、実際に講師や他の受講生と関わる演習です。これだけは、指定された会場(大学や専門学校など)へ5日〜10日間程度、足を運ぶ必要があります。
2. オンライン・通信を積極的に活用している主な実施団体
以下の団体は、通信教育のノウハウが豊富で、全国から受講生が集まる代表的な講座です。
日本介護福祉士養成施設協会(介養協) 養成校の全国団体です。eラーニングをフル活用しており、スクーリング日数を抑えたカリキュラムが組まれることが多いです。
日本社会事業大学(通信教育科) 福祉の名門大学です。eラーニングと夏季などの集中スクーリングを組み合わせた「教員講習科」を設けています。
三幸福祉カレッジなどの大手民間スクール 年度によりますが、大都市圏を中心に教員講習会を開催しています。オンライン講義と、アクセスの良い会場でのスクーリングを組み合わせています。
3. 受講に必要な資格と実務経験
教員講習会を受講するには、以下の条件をクリアしている必要があります。
介護福祉士の資格を持っていること
介護福祉士として5年以上の実務経験があること (※厳密には「介護の実務」だけでなく、教員として教える内容に関連する業務経験が求められます)
4. 探し方のステップ
募集は年に1回(主に春〜夏開始)のところが多く、募集期間が短いため注意が必要です。
「介護福祉士養成施設教員講習会 eラーニング」 というキーワードで検索し、最新の募集要項(PDFなど)をダウンロードする。
スクーリングの「日程」と「会場」を真っ先に確認する。 (例:東京会場で土日5日間、など自分のスケジュールに合うか確認)
「教育訓練給付金」の対象講座かどうかを確認する。 (対象であれば、受講料の最大20%〜が戻ってくるため、負担を軽減できます)
まとめとアドバイス
「完全オンライン」ではありませんが、座学部分をeラーニングで済ませられる講座を選べば、仕事との両立は十分に可能です。