アンチ・ケインジアンとアダム・スミスは、
「政府の介入を最小限に抑え、
市場の自律性を信頼する」という
根本的な哲学において一致しています。
スミスは「見えざる手」を通じ、
個人の利己的な活動が社会全体の利益に繋がると説きました。
これに対し、20世紀後半に登場した
アンチ・ケインジアン(フリードマン等)は、
ケインズ的な政府介入がインフレや停滞を招くと批判し、
スミスの自由放任主義を現代的に再構築しました。
両者の違いは「敵」にあります。
スミスが戦ったのは国家による貿易統制(重商主義)でしたが、
アンチ・ケインジアンは肥大化した
「大きな政府」を標的にしました。
また、スミスは教育等の公共サービスを
政府の役割として認めるなど、
道徳的・社会的なバランスも重視していた点は注意が必要です。
総じて、両者は「自由な市場こそが繁栄の源泉」
と考える大きな系譜にあると言えます。