理由は、中和反応により生成した塩はほぼ必ず加水分解されてしまうほどに結合力が弱いからです。例えばNaClなんかが分かりやすいです。H₂O分子は極性を持つため、水中では中和塩のプラスの部分(Na⁺)とマイナスの部分(Cl⁻)に接近して、それぞれのイオンを取り囲みます。これを水和と言ったりしますが、これによりそれぞれのイオンが持つ電荷による引力は弱まります。これを難しく、遮蔽などと説明される場合がありますが、単に電荷の周りにバリアが張られているだけの事です。これにより、結晶は頼みの綱であるクーロンの力による引き合いを失い、イオンとして水中で存在しなければならなくなります。こうなると一つ一つのイオンが小さすぎて見えないので、人間は「溶けた」と表現します。
長々と説明してしまいましたが、詰まるところ中和塩はほぼ確で全量溶けます。ただし、飽和しない限り、という条件はあります。