プラトンの哲学において、
「真理」と「善」は、
私たちが肉眼で見る現実世界を超えた先にある
「イデア(事物の本質)」の世界に属する
という概念になります。
真理とは肉体的な感覚で捉える現象世界ではなく、
理性的思惟によってのみ到達できる永遠不変の実在、
すなわち「イデア」にあります。
私たちが現実に見る事物は不完全な写しに過ぎず、
その背後にある本質としてのイデアこそが真実の姿。
そして、諸イデアの頂点に立つ
究極の原理が「善のイデア」です。
プラトンはこれを太陽に例え、
万物に光と生命を与える太陽のように、
善のイデアはすべての存在に価値と秩序を与え、
人間の知性が真理を把握するための
根拠となると説きました。
したがって、人間にとっての最高の生とは、
目に見える現象に惑わされず、
魂の目(理性)を磨いて
「善のイデア」を仰ぎ見ること、
つまり真理を探究する
「フィロソフィア(知恵を愛すること)」
に他ならないと説いています。
(初歩の哲学本より)