おっしゃる通りです。分かりやすく言いますと「過去の時点だけを指す」のが「過去時制」で、「過去の事がそのまま現在に至っている」というのが現在完了だと思います。
例えば、「アインシュタインはこのホテルに泊まったことがある」には、現在完了形は用いることができません。Einstein stayed at this hotel.が正しい英語となります。「アインシュタインがこのホテルに泊まったことがあって、そのまま現在に至ている」の後半が成立しないので、現在完了は用いることはできません。
さて、このあたりについては、amebaブログ内の『分詞構文は動名詞だった!』(484 blogs、無料で配列は高校の学習順)に解説がありますので、お送りしてみます。参考になれば幸いです。
問:【過去と現在完了は、どう使い分けたらいいのですか?】
答:過去と現在完了の一番大きな違いは、現在完了なら「現在の状況が分かる」ということです。例を挙げましょう。
⦿現在完了➡I have lost my glasses.
「メガネをなくして、そのまま現在に至っている」というのが「現在完了」の本質で、聞き手は「まだメガネは見つかっていない」という「現在の状況」が一瞬で分かります。
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⦿過去➡I lost my glasses yesterday.
「昨日メガネをなくした」➡過去時制では、「今見つかったか見つかっていないか」という現在の状況は分からない。
以上のような点が過去と現在完了の大きな違いとなります。さらに、現在完了の用法ごとに、過去との違いを確認していきましょう。現在完了形には、「継続・完了・経験」の3つのタイプがあります。これらに共通する本質を理解しましょう。
⦿「経験」
過去と対照させてみます。
・I climbed Mr. Fuji last year.「昨年富士山に登った」➡現在とは切り離された過去の出来事として回想している。過去のいつにその行為を行ったかに重点がある。
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・I have climbed Mr. Fuji twice.
「富士山に2度登った時の鮮やかな印象を、そのまま現在もhaveしている→富士山に2度登ったことがある」➡その時の経験が現在でも鮮やかに続いていることを示唆する。
このように、「経験」を表す現在完了形の場合は、「ある過去の行為の印象がとても鮮やかで、主語はその印象をそのまま現在もhaveしている」が本質です。それで、わざわざ「~したことがある」と訳出するのだ、と理解してはいかがでしょうか。
⦿「継続」
「継続」は、「あることを過去に始めてそのまま現在に至っていて、主語は現在もその状況をhaveしている」が本質です。
・I have known her for five years.
「彼女と知り合って5年になります(今も知っている)」
・This tour has been exciting.
「この旅行は、ワクワクがずっと続いている」
⦿「完了」
「完了」は、「主語が完了した状況を今もhaveしている」が本質なので「~してしまってある(いる)」と解釈してはいかがでしょうか。
・I have already written the report.
「そのレポートはすでに書き上げてあるよ」
・I have already seen the movie.
「私はその映画はすでに見てしまっているよ」
以上のようなイメージで現在完了を捉えてはいかがでしょうか。私の知人のネイティブの方がよくおっしゃっていますが、〚現在完了は、『経験・継続・完了を今もhaveしている』というイメージ〛だそうです。
最後に、英語の会話では、本来現在完了が用いられるべき場面でもjustやalreadyを付けて、過去形で済ます場合もよくあります。つまり、現在完了の特に「完了」の用法は、必ず用いなければならない、というほどのことではありません。
・I already had breakfast.「朝食はすでに済ませているよ」
以上、ご参考に。お疲れ様。