その主張には論理的な客観性が欠けているように見受けられます。高い地力と知名度があるからブランディングは不要という考えは、技術者らしい定量的かつ多角的な視点による分析とは言い難いのではないでしょうか。
この点については、貴社の技術系職種における採用充足率の推移を分析してみると、興味深い事実が見えてくるはずです。現在、大手製造業は例外なく、優秀な層の学生を戦略コンサルティングファーム等に奪われており、採用に苦戦しています。そうした厳しい市場環境の中で、貴社だけが現状のネームバリューだけで十分な人材を確保できているのだとすれば、それは極めて稀有な例と言わざるを得ません。
三菱重工のような日本を代表する企業が、なぜ多大なリソースを割いてニューイヤー駅伝に選手を送り出し、高額なテレビCMを放映し続けているのか。その真意について、一度広報部門の方々と議論を交わし、経営戦略におけるスポーツ活動やメディア露出の合理性を再考されることをお勧めします。