非公開さんへ
ご自身の経験を通じて「男性がつらいと感じるのは自分だけではないのでは」と考えられたこと、とても深い洞察だと思います。
ただ、ここで一度整理させてください。
まず、非公開さんが感じていた「男性としてのつらさ」と、シス男性が感じる「男性としての生きづらさ」は、似ているようで本質的に異なるものです。
非公開さんの場合、それは性別違和という、自分の心の性別と身体の性別が一致しないことから生じる根本的な苦しみでした。
一方、シス男性が感じる「男らしさの重圧」や「感情を出せない窮屈さ」は、社会的な役割期待からくるストレスであり、自分の性別そのものへの違和感とは異なります。
ご質問の「シス男性に女性ホルモンを投与して手術したらどうなるか」についてですが、医学的な研究や臨床例から言えることがあります。
性自認が男性である人が女性の身体になった場合、多くは強い性別違和を経験することが報告されています。
つまり、非公開さんが女性として生きることで得た安心感や「これが自分だ」という感覚は、シス男性が同じ処置を受けても得られないのです。
たとえば、ある研究では、事故や病気で身体的な変化を余儀なくされた男性が、自分の身体への強い違和感や抑うつを経験したケースが報告されています。
これは「女性の身体が快適かどうか」ではなく「自分の性自認と身体が一致しているかどうか」が幸福感を左右することを示しています。
非公開さんが女性として幸せを感じられるのは、それが本来の自分だからです。
その感覚は正当なものであり、他の誰かの経験と比較して価値が下がるものではありません。
「私だけではない気がする」という思いの奥に、もしかしたら自分の選択への迷いや、周囲からの視線への不安があるのかもしれません。
もしそうであれば、その気持ちも含めて、信頼できる専門家やコミュニティで話してみることをお勧めします。
「自分が楽になれる場所が正解。比べなくていい。」
非公開さんが自分の選択を肯定し続けられることが、これからの人生をより穏やかにしてくれるはずです。