大意
【禿翁は豪傑だ。巨大とは何か、どういうものかをよく理解している。しかし、竜は、ただ巨大であるだけでなく、微小であることもできる。禿翁は、巨大の価値は知っていたが、竜のように、時には巨大な、時には微小な存在に成ることを知らなかった。そこで彼は災いに遭い、身を滅ぼした。もし彼が竜の価値を知っていたなら、彼は災いに遭うことも、身を滅ぼすこともなかった。】
これは、禿翁という人物の人物評です。筆者は禿翁という人物を一定、評価しつつ、その限界を指摘しています。「竜」が象徴するのは、道家的人物です。この文の思想は、「士は出処進退を自由にできなければならない(身を全うすることはできない)。」です。楚辞の「滄浪之水清兮、可以濯吾纓。滄浪之水濁兮、可以濯吾足。」と共通する「出処進退の自由」を、「竜」は象徴しています。この文は、道家思想を理解して、初めて理解できます。https://ja.wikibooks.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%8F%A4%E6%96%87/%E6%95%A3%E6%96%87%E3%83%BB%E8%AA%AC%E8%A9%B1/%E6%BC%81%E7%88%B6%E8%BE%9E