「おみくじ」や「おみおつけ」は、言葉の成り立ちから見ると、確かに丁寧さを重ねに重ねた非常に丁寧な表現と言えます。
それぞれの構成を紐解くと、その「磨き」の段階が見えてきます。
1. おみくじ(御御籤)
もともとは「くじ(籤)」ですが、神仏の意志を問う神聖なものであるため、尊敬を表す接頭辞が二重についています。
くじ + み(御:神聖なものへの接頭辞) = みくじ
みくじ + お(御:丁寧・尊敬の接頭辞) = おみくじ
現代では「おみくじ」が一般的な名称として定着していますが、構造上は「二重の敬語」で磨き上げられた言葉です。
2. おみおつけ(御御御付)
こちらはさらに丁寧さの度合いが強く、接頭辞が「三重」に重なっているという説が有力です。
つけ(汁物を指す「付け」)
+ お(御)
+ み(御)
+ お(御)
= おみおつけ
江戸時代の女房言葉(宮中などに仕える女性たちが使った上品な言葉)が由来で、「お」や「み」を重ねることで、日常的な食事(味噌汁)を最大限に丁寧に表現したものです。
結論
どちらも単なる丁寧語を超えて、「神聖なもの」や「日常の糧」に対する敬意や慎み深さが積み重なった言葉です。現代の感覚では過剰に聞こえるかもしれませんが、言葉の歴史においては、まさに「丁寧さに磨きがかかった」極致のような言葉といえます。