宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』に登場するカモの家族がどうなったのか、色々な考え方がありますね。物語の読み方によって、感じ方も変わってくるのが文学の面白いところです。
家族との再会
カモはお父さんを亡くし、お母さんやきょうだいとも離れ離れになってしまいます。その後、グスコーブドリと出会い、彼のおかげで肉体的、精神的に立ち直ることができました。もし「天国に行けた」とするならば、ブドリとの出会いを経て、心の中で家族との再会を果たしたと解釈できるかもしれません。辛い状況を乗り越え、安らぎを得たことで、カモの心は満たされたと考えることもできます。
走馬灯の可能性
「走馬灯」という言葉を聞くと、命のきわにある瞬間に過去の光景がまざまざと蘇るようなイメージがありますね。カモの人生は、家族との別れや苦しい出来事が多かったので、最後の瞬間に家族との温かい思い出がフラッシュバックした、と考えることもできます。それが幻覚だったとしても、カモが最期に安らぎを感じられたのなら、それはそれで幸せなことなのかもしれません。
物語の深み
賢治の作品は、自然や命の尊さ、そして困難な状況に置かれた人々への深い愛情が込められています。カモの物語も、読む人に様々な感情を呼び起こします。明確な答えがないからこそ、読者がそれぞれの心でカモの最期を想像し、物語の深さを感じ取れるのではないでしょうか。