ヒグマが本気で襲ってくる、かつ強力な柵に囲まれて逃走不能という条件下であれば、その三人であっても勝ち目はないと考えます。
まず、ヒグマの防御力は人間の想像をはるかに超えています。
現代の狩猟に用いられるショットガンのサボット弾であっても、急所に命中しなければ致命傷にならず、厚い脂肪層で弾が止まってしまう例があります。高威力のライフル弾ですら、正面から頭蓋骨を貫通させるのは容易ではないと言われています。
つまり、人間が想定する「致命傷」が、ヒグマには致命傷にならないケースが珍しくありません。
さらに、たとえ心臓を撃ち抜いたとしても、ヒグマは15秒前後は行動可能とされます。
この「致命傷を受けてからも動ける時間」が極めて危険であり、その間に人間が無事でいられる可能性はほぼありません。
ヒグマを即座に停止させるには脳幹を破壊する必要がありますが、それを正確に狙うことは槍では事実上不可能です。