MLBではルール違反でないことは何をしてもよい。
ルールの範囲内で競争し、その結果は自己責任という厳しい世界だよ。自由競争やマーケットメカニズムで選手の処遇が決まるのが原則だ。
MLBから見れば、ロッテに大した額が落ちなかったのはロッテの落ち度で自己責任ということになる。
25歳未満はインターナショナルアマチュアに該当し、当初はマイナー契約以上の条件は認められない。サラリーは規制の最低限しかもらえず複数年契約もあり得ないので、保証されたサラリーに基づいて決まるポスティングフィーは著しく低くなる。
こんなことは素人でも知っている。プロであるロッテのフロントオフィスは当然知っている。佐々木朗希を高く売ろうと思うなら25歳になるまでポスティングを認めなければ良い。それだけだった。ロッテは自己責任の自由競争を分かっていなかった。
獲得後に実力が十分と思えばメジャーのゲームに出場させチームへ貢献してもらう。そのためにはメジャー契約が必要だし、マイナー契約からメジャー契約へ切り替えることには何の規制もない。19歳でメジャーデビューした者など何人もいる。
それにはデメリットもあるが、メリットがデメリットを超えると思えば好きにすればよい。自己責任だよ。
ブライス・ハーパーもアレックス・ロドリゲスもケン・グリフィーJr.も10代でメジャーデビューしたがマイナーのゲームで十分に実力を証明したからチームはデビューさせた。彼らも戦力になりチームへ貢献した。
対する佐々木朗希はマイナーのゲームに出場したことがない。何の実績もなくメジャー契約へ移行し、スプリングトレーニング開始1か月で東京シリーズの第2戦で先発登板した。まぁ客寄せパンダだったのだろう。商売のためだが規制はされていないので、自己責任で何をやってもよい。
若くしてメジャーデビューさせることにはデメリットもある。
メジャー契約できる人数は限られていて、NPBと違って二軍降格(MLBではマイナーオプションという)にも規制がある。未熟な者を昇格させれば無駄が生じ戦力ダウンを引き起こす。それを承知の上ならやればよい。自己責任だ。
またMLBのFAはメジャーへの登録期間6年で与えられる。それより前の3年で年俸調停権が与えられてサラリーが上がり始める。どのチームも限界を試して戦力を最大にしようとチーム編成をしているわけで、サラリーはできるだけ抑制し浮いた予算で別の戦力を獲得しようとする。
昇格後FA権を得るまでの6年間で最高に働いてもらえればコストパフォーマンスが上がる。そのために1年目の昇格時期を調節して1年未満にし、6年の登録期間を得るために7年必要になるようにすることが行われる。サービスタイムマニピュレーションと言うが、現在でも可能だ。
https://en.wikipedia.org/wiki/Service_time_manipulation
佐々木朗希はサービスタイムマニピュレーションを受けなかった。また彼は成績不良だったがマイナーオプションもされなかった。どちらかをやっていれば初年度の登録期間は1年未満で、彼のFA権取得も1年先へ伸ばし佐々木を安く使うことが可能だった。
だがドジャーズはやらなかった。まぁ自己責任だし好きにすれば良い。
>マイナー契約して、球団の判断で即上げとなると、今後真似る球団がでそうですが。問題はないのでしょうか?
普通のチームはそんなことはしない。自己責任で自由競争をしているからだよ。
マイナー契約の選手をマイナーのゲームへ出場させず実力を確かめもせずにメジャーデビューなどMLBではまずありえない。獲得にあたって密約があったのだろう。だがそれは規制されている。
現行のCBA(労使協定)はこちらだ。
https://drive.google.com/file/d/1TTAeWawEjtN_7WGPerRYb60tcM7jAxbO/view
その323ページに制裁対象となる迂回行為として次の記述がある。
>Providing, paying, or promising a player, his advisor, his for-
eign league or federation, his trainer or his family members
anything of value other than the compensation and benefits
contained in the Minor League contract.
「選手、そのアドバイザー、所属していたリーグや連盟、トレーナーや家族へ、マイナー契約に含まれる利益以外の何らかの価値を与えたり払ったり約束したりすること」
佐々木朗希の処遇を私はルール違反だと思っている。
そんな疑念が起こるのは承知の上だと思われるが、MLBは先手を打って(佐々木朗希ではなく)ロッテを調査している。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/01/19/kiji/20250119s00001007109000c.html
結果はシロだが予定調和だったのだろう。捜査権があるコミッショナーが加担すれば何でも可能だ。
似たようなことは7年前にもあった。
マイナーの実績ゼロでスプリングトレーニングの成績は問題外。なのに開幕でメジャーデビュー。3年目にはOPSが.657の体たらくだったのにマイナーオプションをされもせず、最短の6年でFA権取得。
所属チームは自分に不利なことを進んでやり、勝敗は.500未満を低迷した。自由競争の自己責任であるMLBでは無能のそしりを免れない。
アナハイムと大谷のことだよ。