FLIP Fluidで流入口を時間差で制御する方法について、詳しく説明します。
【基本的な方法:Animated設定を使用】
FLIP Fluid 1.8.4では、流入口(Inflow)オブジェクトのアニメーション設定で時間差制御が可能です。
手順1:流入口オブジェクトの設定
1. 球1(フレーム0から流す):
- 球1を選択
- FLIP Fluidタブ \u0026gt; Type \u0026gt; Inflow に設定
- Inflow Velocity設定で流速を調整
2. 球2(フレーム10から流す):
- 球2を選択
- FLIP Fluidタブ \u0026gt; Type \u0026gt; Inflow に設定
- 同様に流速設定
手順2:時間差制御の実現方法
方法A:Enable/Disableアニメーション(おすすめ)
1. 球2を選択
2. FLIP Fluidパネル \u0026gt; Inflow Properties \u0026gt; Enable/Disable にチェック
3. タイムライン上でフレーム0に移動
4. Enabledのチェックを外す
5. Enabledの横のキーアイコンをクリック(キーフレーム記録)
6. フレーム10に移動
7. Enabledにチェックを入れる
8. 再度キーアイコンをクリック
これで球2はフレーム10から流入開始します。
方法B:Velocityアニメーション
1. 球2のInflow Velocity \u0026gt; Speedを設定
2. フレーム0-9ではSpeed = 0
3. フレーム10以降でSpeed \u0026gt; 0に設定
4. 各フレームでキーフレーム記録
方法C:オブジェクトの表示/非表示アニメーション
1. 球2を選択
2. アウトライナーで目のアイコン(表示/非表示)
3. フレーム0で非表示にしてキーフレーム(Iキー)
4. フレーム10で表示にしてキーフレーム
※FLIP Fluidは非表示オブジェクトを流入口として認識しないため、この方法も有効です。
【より高度な制御方法】
タイムオフセット設定
FLIP Fluidには「Frame Offset」機能もあります:
- FLIP Fluid Domain \u0026gt; Advanced \u0026gt; Frame Offset
- 各流入口で異なるシミュレーション開始タイミングを設定可能
複数流入口の管理
3つ以上の流入口を時間差で制御する場合:
1. 各オブジェクトにわかりやすい名前をつける
- Inflow_Start_Frame0
- Inflow_Start_Frame10
- Inflow_Start_Frame20
2. ドープシートエディタで各キーフレームを確認
3. グラフエディタで流速カーブを調整
【注意点とトラブルシューティング】
1. キャッシュのクリア
設定変更後は必ずFLIP Fluid Domain \u0026gt; Bake \u0026gt; Free Bake でキャッシュクリア
2. シミュレーション品質
- Resolution Divisionを適切に設定(高すぎると重い)
- 時間差が短い場合、フレームレートを上げる
3. 流速の調整
- Inflow Velocity \u0026gt; Speed で流量制御
- Add Gravity にチェックで重力の影響を追加
4. 衝突判定
- 流入口同士が近い場合、Collision Margin を調整
【具体的な設定例】
【球1の設定】
Type: Inflow
Enable: フレーム0からON(常時有効)
Velocity Speed: 5.0
【球2の設定】
Type: Inflow
Enable:
- フレーム0-9: OFF(キーフレーム)
- フレーム10以降: ON(キーフレーム)
Velocity Speed: 5.0
【推奨ワークフロー】
1. まず1つの流入口でテストベイク
2. 問題なければ2つ目の流入口を追加
3. Enable/Disableアニメーションを設定
4. 低解像度(Resolution Division 128など)でプレビューベイク
5. 問題なければ高解像度で本ベイク
この方法で、複数の流入口を任意のタイミングで制御できます。初心者の方でもEnable/Disableアニメーション(方法A)が最もわかりやすく確実です!