クラシックの交響曲のすぐれた作曲家の交響曲の創作過程は、ふうう、どういったものか、御教示下さい。楽器や楽団を傍らに置かずに、頭の中だけで、机上で、音の組み合わせの確認や楽譜書きなどができるものなのでしょうか?

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1191463

2026-05-23 21:10

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質問に矛盾があります。

クラシックの優れた交響曲作曲家の創作過程は人によってかなり異なりますので「ふつう」というものがあまり存在しません(笑)



たとえばモーツァルトは頭の中で完結した音楽を作れる人でした。何もない状態からいきなりオーケストラの総譜を書いていた話は有名です。おそらく頭に蓄積された楽譜のアーカイブ(書庫)から引っ張り出していると考えられます。だから使いまわしが多いです。ところが晩年になると使いまわしが減って、最後の3つの交響曲はすべて違う手法が使われます。マンネリを打破しようとしたのかもしれません。

ベートーヴェンはモーツァルトとは対照的で、短いモチーフやメロディをメモして大切に取っておくメモ魔でした。そして、このメモをもとにまずピアノソナタを書いてみる、ということをよくやっていました。ピアノソナタが完成するとそのアイディアをさらに発展させたり巧妙に組み合わせることで交響曲を仕立てていました。しかし運命交響曲以降はピアノを経由しなくなります。これは本格的に耳が聞こえなくなってしまった影響と思われます。ピアノを弾いても聞こえないので、アイディアを確認するためのピアノソナタを作る意味もなくなってしまったのでしょう。

ブラームスは完成した譜面しか残さず制作途中のものをほとんど捨てているので、どうやって交響曲を書いたのかはわかりません。しかし交響曲1番を世に出す前は、創作がひたすら迷走していたのは事実です。ブラームスは交響曲1番になるはずだった曲の制作を途中で断念して、2台ピアノのためのソナタを書き上げてしまうんです。ところが第三者のアドバイスでこの曲がピアノ協奏曲1番として生まれ変わり、ブラームス自身が初演のピアニストをつとめあげて人気曲になります。

そしてブルックナーは五線紙の3段を使ったスケッチを書いて曲想を検討しました。この3段譜のスケッチは19世紀初頭に確立された作曲教程の中で生まれたと思われるフォーマットです。特別な才能がない『普通の作曲家』は、この3段の楽譜で交響曲をアタマから終わりまでスケッチし、それをオーケストラの楽器に割り付けていくという作業(オーケストレーション)を経て、オーケストラ譜ができます。おそらくブラームスも3段譜を使っていたと考えられます。マーラーも3段譜ですし、近代の作曲家の多くはまずこの3段譜のスケッチを書き、アシスタントを使って総譜に仕上げていくのが普通です。



>楽器や楽団を傍らに置かずに、頭の中だけで、机上で、音の組み合わせの確認や楽譜書きなどができるものなのでしょうか?

できます。そのために管弦楽法というものを勉強します。

ただし、先に述べたようにまず3段譜を書くんです。3段譜はなんとかピアノで弾くことができるので、ピアノで音を確認することもあります。



自分もオーケストレーションをやっている素人ですが、5段で書くことが多いです。実は3段譜はシンバルや大太鼓といった音程感のない打楽器が書けません。それは困るので、打楽器用に2段増やしたスケッチを書きます。

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