核融合とは、核融合発電の核融合炉のことで合ってますか?
それなら資料を引用するまでもありませんが、「中性子による核融合炉の材質の劣化と耐久力」だと思います。
核分裂の原子炉よりも危険なものになる可能性すらあります。
核融合は、主にプラズマなどの超高温を利用して中性子1個の水素(D=デューテリウム)と、中性子2個の水素(T=トリチウム)の原子核を融合させます。
D + T = He4 + n + E
Dは陽子1・中性子1、Tは陽子1・中性子2で、合計が陽子2・中性子3ですが、これがHe4(ヘリウム4=陽子2・中性子2)となり、1個の中性子は放出され、これ以外の質量欠損がエネルギーとなります。
E=エネルギーは発電に使われますし、ヘリウム4は普通の安定した元素なのでそのまま大気中に放出しても問題はありません。
問題は、n =中性子です。
この中性子は高いエネルギー(主に速度)を持っていますので、ありとあらゆる物質を原子ごと変化させたりしてしまいます。(原子核変換)
H2O + Na = NaOHとなるような化学的な変化なら問題はないのですが、中性子の場合は物理的な変化で元素そのものを変えてしまいます。
そうすると、例えば鉄(Fe)で作ったネジがコバルトになったり、何かしらの制御において水銀を使っていたら、金になったりします。
また生成されたヘリウム4が材質内で発生する可能性があり、核変換と併発することによって材質が脆くなったり放射能となったりします。
とはいえ、自然界に存在しない不安定の同位体(放射性物質)となる可能性が高く、これは核融合炉が運転している限り自動的に核変換していきます。
厄介なのは、中性子というのは「中性」というだけあって電荷が0なので電磁気力によって制御することができません。
またほとんどの放射線を止める鉛208であっても中性子は通り抜けることが可能です。
これにより、発電所としては致命的なほどのメンテナンスや材料交換や補修、下手したら建て替え(数ヶ月ごとや1〜2年レベル)が必要になります。
また消耗品として考えるしかないので、どんな材質を使うかが重要な点です。
また根本的な対策としては、D-Tによる核融合ではなく、D-He3による核融合であれば中性子は基本的に出しません。
しかし、必要なプラズマの温度がかなり上がりますので技術的に困難さを極めますし、He3は太陽から大量に降り注いでいますが、地球にはほぼ存在しません。
以上