「他の神様の象徴や、ヘビや悪魔モチーフ」に対しては一応すべてのキリスト教のグループで禁止の建前ではあるのですが、グループごとに禁止の過激さがまるで違います。
仏教と同じように、キリスト教やイスラム教も一枚岩ではありません。
いちばん緩いのが「カトリック」、次に「東方正教」、次が「プロテスタントの主流派」で、いちばんキビシイ禁止は「原理主義者」です。
特にカトリックは、教義や世界観について改変に次ぐ改変を繰り返した歴史があり、もはや一神教と呼べるか微妙なほど多様なキャラが信仰対象となっていますので、事実上はほぼ「何でも有り」に近い状況です。
カトリックに特有のマリア信仰は欧州土着の地母神信仰をキリスト教に取り入れたものとされており、幕末には日本でマリア観音と称する仏像まで出現しました。
マリアの他にも聖人崇拝は多いですし、ローカルの多神教的な先住民信仰、エクソシストのような呪術的要素、などをどんどん取り込むことで、元々地域に根付いていた多神教的な居心地を大きく変えることなくキリスト教のガワで支配するための、柔軟な現地適応戦略を使いこなして、カトリックの版図を広げました。
ロシアなど東方に広まった正教会もどちらかと言えばカトリックに近く、多神教的キリスト教です。
そういう状況に「それは違うだろ」と異を唱えた一派がプロテスタントです。
こちらは後付けの不純物要素を排除して、キリスト教の一神教的な純度をUPさせようとした改革派です。
それだけに、その方向を限度まで極めた、いわゆる原理主義と呼ばれる極端なグループは、すべてプロテスタントの一派です。