お師匠さんが走り回って、御月謝の回収をする「師走」の頃。
ツケが常識の江戸時代には、借金は年末にまでに必ず清算するものでした。
ですから江戸時代に「年を越す」のは、大変なことでした。
年末の大掃除も、昔はかまどで火を焚いたりしたので、煤を払いました。
「煤払い」は平安時代から続く宮中行事です。半月かけて行った大仕事です。
煤と共に一年の厄を祓い、清められた家に歳神様を迎える大変重要な儀式でした。
昔は新年を迎える意味は重く、事を正月に持ち越さない意識や習慣がありました。
だからお正月の準備が終わったことを喜び、店の主人を「胴上げ」しました。
胴上げで主人の身体の厄まで落とすのですが、一種の悪戯でもあったようです。
しかし「胴上げ」は古来より「神送り」の儀式の際に行われる行為でもあります。
胴上げをして邪気を祓いました。一年間お世話になった神様を天に返す儀式です。
大相撲の千秋楽で行われます。身の回りを清め心身も清めて、新年を迎えます。