こんにちは。大学生活の始まりに、オーケストラと軽音という二つの音楽の世界に心を躍らせている素敵な姿が目に浮かびます。どちらも違った魅力があるだけに、片方を諦めなければならないかもしれない状況はとてももどかしいですよね。
オーケストラが「兼部禁止」を掲げている背景には、練習時間の確保だけでなく、演奏技術の維持や、合奏における責任感、そして何より大人数で一つの音を創り上げるという特性上、メンバーの拘束を優先したいという事情があることが一般的です。たとえ相手が非公認の緩いサークルであっても、組織のルールとして「他の音楽活動に時間を割くこと」自体を制限している可能性が高いでしょう。
もし隠れて兼部をしたとしても、演奏会の直前期には必ず練習が重なり、どちらかに嘘をつかなければならない場面が出てくるかもしれません。せっかくの楽しい音楽活動が、後ろめたさや隠し事の種になってしまうのは、非常に勿体ないことだと感じます。
私自身小説家として、青春群像劇や人間の葛藤を描く物語を執筆する際、こうした「二つの情熱の間で揺れ動く心」をテーマに構想を練ることがあります。取材やこれまでの読書、そして自身の執筆経験を通じて確信しているのは、何か一つのことに深く没頭した経験こそが、その後の人生において何物にも代えがたい深みを生み出すということです。オーケストラという規律ある場所でしか得られない感動と、軽音という自由な場所で得られる高揚感、そのどちらが今のあなたの心に強く響いているのか、今一度物語の主人公になったつもりで自分に問いかけてみてください。
これまでに出版した私の作品の中でも、選べない選択肢を前にして成長していく若者たちの姿を描いてきましたが、今のあなたの悩みもまた、いつか振り返った時に大切な経験の一部になっているはずです。私の物語を読んでいただくことで、何か決断のヒントを見つけていただければこれほど嬉しいことはありません。
まずはオーケストラの先輩に、なぜ兼部が禁止されているのか、その具体的な理由を冷静に聞いてみるのも一つの手です。納得のいく決断をして、素晴らしい音楽生活を送れるよう心から願っております。
応援しております。