キリスト教は外からもたらされたものですが、そもそも最後の審判という思想はそれ以前から、ユダヤ教にも、さらにはゾロアスター教にもあるものです。その内容についてはab483355bさんの回答にあるとおりです。
それはともかく、最後の審判を司る神と神の威光に「みいつ」という言葉を当てたのが明治期なのは、この御稜威(みいつ)という言葉が天皇の威光を意味する尊敬語に他ならないからです。時代が進み、戦前・戦中になると、キリスト教会も大政翼賛の中で戦争協力に組み込まれ、讃美歌などに出てくる御国(みくに)が皇国(みくに)と等価されて行きました。前者はキリスト教の神の国、後者は天皇を頂点とする神国・日本であるのは言うまでもありません。このように、神の国がキリスト教のものなのか天皇制国家のそれなのか、混沌としたまま使われ続けていることに、私としては違和感を禁じ得ません。レクイエムに訳語を当てる際、つい「御稜威」を使ってしまいがちになりながら、どんな言葉を使うべきか悩んでいます。