人は亡くなると山の神になりました。山の神は春になると山を下りて田の神になり
田畑を見守りました。秋になり山に帰りますが、お正月には歳神となって、子孫に
幸福をもたらすためにやってきます。地域の守護神の氏神は農耕社会の中心でした
から、古くは大晦日の夜に家長が神社に籠り元旦に歳神を迎える行事をしました。
火を絶やさぬようにしながら徹夜をして、清らかな心身を保ち新年を迎えました。
元旦の御来光に手を合わせて歳神様を迎えました。若水を汲み邪気を祓いました。
これが今日の初詣や年末詣での起源とされます。元は大晦日から初日の出にかけて
神社に籠る「歳籠り」という風習でしたが、近代になって衰退してしまいました。
ですから年末詣では、かつて今年の健康や収穫を神様に感謝したように、心静かに
一年の感謝をしたり報告をします。初詣ではかつて徹夜で心身を清めた想いを継ぎ
新年の幸を祈願したり、立てた目標への協力を神様に願います。
年を跨いでのお参りを二年参りといいますが、これも歳籠りの名残でしょう。