○政教分離の原則
政教分離とは、国家と宗教を切り離し、国家が特定の宗教に肩入れしたり、宗教を強制したりしないようにする原則です。
多くの人が「政治と宗教の分離」と理解していますが、正確には
「国家(government)と宗教(religion)の分離」です。
○なぜ政教分離が必要なのか
・信教の自由を守るため
国家が特定宗教を優遇すると、他宗教の信者が不利益を受ける危険がある。
・民主主義を守るため
宗教が国家権力と結びつくと、政治的中立性が損なわれる。
・国家の堕落を防ぐため
宗教権威と国家権力が癒着すると、権力の暴走が起きやすい。
・戦前の国家神道への反省
国家神道体制のもとで宗教弾圧が行われた歴史があり、その反省から憲法に明記された。
○日本国憲法の規定
政教分離は主に以下の条文に基づきます。
憲法20条
- 宗教団体は国家から特権を受けてはならない(1項後段)
- 宗教行為への参加を強制されない(2項)
- 国およびその機関は宗教的活動をしてはならない(3項)
憲法89条
- 公金を宗教団体の維持・便益に使ってはならない