現代ならばCF相当がついたユニバーサルオイル、例えば提示されているエネオスのものでエンジンと油圧を兼用して問題ないでしょう。
なぜ油圧にガソリン用を指定しているか。これは各メーカーにより考え方やアプローチが異なるので断定はできませんが、いくつか理由は考えられます。
まず最初に作ったモデルにおいてガソリン用オイルを適用しておりそれを後まで踏襲したというケース。基本的にこの手の機械は信頼性を重視しますので今まで問題のなかった指定を下手に変えることしません。
また過去においてディーゼル用オイルというのはガソリン用よりも多くの添加剤を含んでいます。それらは純粋に油圧系のみに用いる場合では余分な成分でもあり、場合によってそれが悪さをする可能性もありえます。
そのあたりを勘案してあえてそのような指定にしている事も考えられます。
また粘度ですが現行のISO粘度が本格的に運用されたのは1980年頃からでそれ以前は各社でバラバラでした。更に運用され始めても従来の指定を踏襲する事も多く全てがすぐにISO粘度に移行したわけでもありません。現在でもSAE粘度のエンジンオイルを油圧オイルとして指定しているメーカーもあるくらいです。
VG32で代用可能かというと条件次第では可能かもしれませんが粘度的には10W-30の代用はできません。これはVG32は10W-30より粘度が低くなってしまうからです。
比較可能な40℃の動粘度でいくと10W-30はVG68あたりとなります。しかしVG68は10W-30よりも粘度指数が低く低温時の粘度が高くなるため低外気温において問題が出る可能性もあります。
油圧ポンプも新しいものほど低粘度オイルに対応していくようになってきましたので古い機械に対し現代の機械と同じ指定を適応するというのはリスクがあるといえます。