低くありません。
CKD犬、とくに尿毒症を伴う症例や高齢犬では、炎症に対する生体反応そのものが低下しているため、感染が存在しても発熱反応が出にくい状態にあります。
これは、サイトカイン産生や視床下部の体温調節反応が鈍化するためです。
その結果、細菌感染や二次感染があっても無熱性、または平熱のまま進行する感染症が起こり得ます。
体温が正常範囲にあることは、感染リスクが低いことを示す指標にはなりません。
CKDでは免疫機能の低下、尿毒素の蓄積、栄養状態の不良などが重なり、感染が顕在化した時点ですでに進行しているケースも少なくありません。
感染の評価は体温だけで行うのではなく、食欲・元気の変化、白血球数、炎症マーカー、尿所見、画像所見などを総合的に判断する必要があります。