1年前に脳梗塞を経験され、現在は血圧の管理と再発防止に努めていらっしゃるとのこと、毎日の服薬や通院など大変なご苦労とお察しいたします。
「このまま一生、免許停止(あるいは取り消し)が続くのではないか」という不安についてですが、結論から申し上げますと、「脳梗塞を経験したからといって、必ずしも一生運転できないわけではない」というのが一般的です。
ただし、再び運転できるようになるためには、いくつかのハードル(条件)をクリアする必要があります。現状を整理し、今後の見通しについて解説します。
1. なぜ今「免許停止(保留)」になっているのか
日本の道路交通法では、脳梗塞などの病気により「意識を失う恐れ」や「身体の障害」がある場合、安全運転に支障があるとして免許の停止や拒否が行われることがあります。
質問者様の場合、病院で受診した結果、再び免許停止となったのは、主治医が「現時点では再発の恐れがある」または「血圧が十分にコントロールされていない」などの理由で、公安委員会(警察)に提出する診断書に「運転は控えるべき」という趣旨の内容を書いた、あるいはその判断を継続したためと考えられます。
2. 再び運転できるようになるための条件
「ずっと停止のまま」を回避するために必要なのは、主に以下の3点です。
血圧の安定: 高血圧は脳梗塞の最大の再発要因です。薬を飲み続け、医師が「この数値なら再発リスクが低い」と判断するレベルで安定させる必要があります。
一定期間の経過(再発がないこと): 脳梗塞発症後、一般的には1年〜2年程度再発がなく経過し、医師が「今後も意識障害などが起こる恐れが低い」と判断することが一つの目安になります。
後遺症(高次脳機能障害など)がないこと: 手足の動きだけでなく、判断力や注意力が低下していないかを確認されます。質問者様は「点滴だけで退院した」とのことですので、幸い大きな身体麻痺はなかったとお見受けしますが、運転には「急な事態への反応速度」なども重要視されます。
3. 一生運転できないケース、できるケース
できるケース: 適切な治療によって血圧が安定し、医師が「安全に運転が可能」という内容の診断書を書いてくれれば、公安委員会の審査を経て免許の停止は解除されます。
できないケース: 難治性の高血圧で数値が下がらない場合や、短期間に脳梗塞を繰り返している場合、あるいは運転に支障が出るレベルの後遺症(視野の欠損や注意力の低下)がある場合は、公安委員会の判断で免許の取り消しや停止が続くことがあります。
4. 今後のアドバイス
今の状況を打破するために、以下のことを主治医と相談してみてください。
「何がクリアできれば運転の許可(診断書)を出せますか?」と具体的に聞く
「血圧が130以下で安定して半年経てば良いのか」「あと1年再発がなければ良いのか」など、具体的な目標(ゴール)を確認してください。
リハビリテーション科での評価を受ける
もし大きな病院であれば、リハビリ科で「ドライビング・シミュレーター」などを使った「運転再開に向けた評価」を行っている場合があります。客観的なデータで「運転に支障なし」と出れば、医師も診断書を書きやすくなります。
まとめ
血液サラサラの薬(抗血小板薬や抗凝固薬)を一生飲むこと自体は、運転を禁止する理由にはなりません。多くの人がその薬を飲みながら運転しています。