こんばんは。
総理大臣官邸(同じ敷地にある公邸を含む)の邸内の警備を主な任務とする内閣官房の職員をこのように呼んでいるのですが、実態は「国に雇われている警備員」と言えます。
国会には議事堂の敷地内の警備や議院内の秩序維持を担当する衛視と呼ばれる職員がいます。これに呼応するように行政府の中枢を護る者として呼び習わしているのが「官邸警務官」。
内閣官房総務官室(官邸事務所)所属の職員で、主に総理大臣官邸と公邸の内部をテリトリーとして、24時間365日体制で警備します。
衛視と異なり、法令や規則で規定されている官職ではなく、警察権を行使(衛視は議長の指揮下に警察権を行使することができます)することも、特別な権限を持つわけでもありません。いわゆる庁舎管理権に基づいて各出入口の立哨、入退館管理や邸内の巡回をする官邸職員という位置づけ。
制服は警察官の制服にやや似ていますが、黒色でネクタイは銀鼠、シャツは白。装備品は、警棒や警杖が備え付けられているのですが、通常は携帯しないと言われています。
採用も官邸事務所の職員として採用されるのですが、そのほとんどが自衛隊、警察のOBで、広く公募されることはまずありません。(かつては60歳代が多いとも言われていましたが、現在は不明)
警視庁総理大臣官邸警備隊は門前から外壁周囲と玄関先(「官邸警務官」と重なります)など周囲を固め、さらに外側は警視庁機動隊が取り巻くという体制。当然ですが、総理や官房長官は直近にSPが張り付いています。
また、各門入退館時のチェック(X線検査など)も実務は派遣された警備会社の社員が行うため、「官邸警務官」の役割はいわゆる「守衛さん」と考えて良さそうです。
識者からは、外側が万一突破されることを考えると、このような貧弱な体制で良いのかという指摘がたびたび出ているようです。
以上、ご参考まで。