日本は民主主義国家です。
ですがイスラム教は「基本的に民主主義とは相反する概念」です。
「多文化共生」などという耳障りの良い言葉で納得するのは危険といわざるを得ません。
以下、飯山 陽 著「イスラム教の論理」より引用です。
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●イスラム圏に信教の自由は存在しない●
民主主義は信教や言論の自由を担保しますが、イスラム教はそうではありません。
民主主義とはそもそも民衆が主権を持つという思想・政体ですが、コーラン第6章1節で明示されているように、イスラム教では神が主権を持つとされています。
民衆たるイスラム教徒には新たな法を作ったり法を変更したりする権利は認められず、絶対者たる神の定めた法(イスラム法)にただ従うことが義務付けられています。
そのかわり法を遵守して現世を生きた者は、報奨として来世で救済されることになっています。
イスラム法においては預言者を風刺する自由など認められていません。
2005年の風刺画騒動を受け、穏健派法学者として知られてきたユースフ・カラダーウィーはインタビューで、西洋人は絶対的自由があると信じているが、それは勘違いであって実はそんなものはない、西洋人と自分たちで異なるのはどのようなルールを採用しどこで線引きをするかという点においてだけだと述べました。
何れにしてもルールがあるのなら、神が作ったルール、すなわちイスラム法に従うのが一番いいに決まっている、というのがイスラム教側の主張です。
なぜなら現世で人間が作ったルールに従っても来世で何の報酬も得られませんが、神が作ったルールに従えば来世で救済されるからです。
コーラン第2章212節には次のように記されています。
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現世の生活は不信仰者たちにとっては魅惑的である。
そしてかれらは信仰者たちを嘲笑する。
だが(主に対して自分の)義務を果たす者は、復活の日にかれらの上位に立つであろう。
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イスラム教と近代の民主主義や自由主義との矛盾や摩擦は、しばしば国際政治の場で表出します。
たとえばサウジアラビアは1948年、世界人権宣言の批准に際し、第16条(結婚の自由)と第18条(宗教変更の自由)に賛同できないという理由で棄権しました。
第16条1項には「成年の男女は人種、国籍又は宗教によるいかなる制限をも受けることなく、婚姻し、かつ家庭をつくる権利を有する」とありますが、イスラム法は異教徒との結婚には制限を設けています。
また同項には続けて、「成年の男女は、婚姻中及びその解消に際し、婚姻に関し平等の権利を有する」とありますが、イスラム法では夫と妻の有する権利・義務は異なるものとして規定されていますし、離婚の条件も両者で異なります。
さらに第16条2項には、「婚姻は、婚姻の意思を有する両当事者の自由かつ完全な合意によってのみ成立する」とありますが、イスラム法では婚姻は妻の身分後見人と夫が締結する契約であると規定されており、妻の意思は基本的に勘案されていません。
また第18条には次のように記されています。
「すべて人は、思想、良心及び宗教の自由を享有する権利を有する。
この権利は、宗教又は信念を変更する自由並びに単独で又は他の者と共同して、公的に又は私的に、布教、行事、礼拝及び儀式によって宗教又は信念を表明する自由を含む」。
一方、「イスラム教には信教の自由はありません」。
心の中では何を信じようと咎められることはありませんが、それを表明する自由はないのです。
異教徒がイスラム教に入信するのは大いに歓迎しますが、一度イスラム教徒になった者が信仰を棄てることは決して許しません。
棄教者には地獄行きが決定づけられるため、イスラム法が棄教を禁じるのは当然です。
イスラム教では、イスラム教徒の子どもは生まれながらにイスラム教徒であるとも規定されています。
こちらに関しても当然棄教は禁じられます。
イスラム教に入信するのは実に簡単です。
二人の成年男性イスラム教徒の前で「ラー・イラーハイッラッラー、ムハンマダンラスールッラー」と唱えればいいだけです。
これは「アッラーの他に神なし、ムハンマドは神の「使徒」という意味のアラビア語です。
入信のためにはアラビア語で唱える必要がありますが、入信者がアラビア語を知らない場合には証人となる人が唱えた文句を復唱すればいいので、なんら難しいことはありません。
実は本来的には、イスラム教徒になるためにはこの儀式すら必要ありません。
この儀式はあくまで人間社会において互いをイスラム教徒と認め合うために必要とされるものであって、ある人が神を信じ神の命令に従うと心に決めたなら、その瞬間から神はその人をイスラム教徒と見なすと信じられています。
米ラスベガスで2017年10月に発生した近代米国史上最悪の銃乱射事件(3人死亡)の犯人について、「イスラム国」は「6ヶ月前にイスラム教に入信した」人物が実行したと発表しましたが、いくら当局が「改宗説」を否定したところで、支持者らは「いやいや、お前たちに本当のことはわからない。真実は神のみがご存じ」、とほくそ笑むのです。
イスラム教の教義においてはイスラム教が唯一の正しい宗教であるとされるため、他の宗教は全て劣位におかれ、異教徒が自由に儀礼行為を行うことも禁じられます。
そもそも異教徒の中でも多神教徒は征伐の対象ですし、ユダヤ教徒とキリスト教徒は人頭税を支払えば信仰を保持することは認められますが、教会を建設したり、十字架を掲げたり、布教したりといった、異教の信仰を外に晒す行為は一切許されません。
このようにイスラム法の規定に忠実であろうとすることは、世界人権宣言のように普遍的な人権や自由を認めるイデオロギーとは矛盾します。
---引用終わり
以下全文を載せたいのですが知恵袋は文字数制限があるので、引用文をこちらにアップロードしました。
●第6章民主主義とは絶対に両立しない価値体系●
https://drive.google.com/file/d/1DQdLMGQCsQ3JYwzmgZo-VDtdEar5tnBY/view?usp=sharing
あわせてこちらも参照ください。
●イスラムは寛容な宗教か?その1
https://drive.google.com/file/d/1tweop87Fhk5IiUDDoHfgdirxg2mhw4DS/view?usp=sharing
●イスラムは寛容な宗教か?その2
https://drive.google.com/file/d/1GfGFPo8kUOgiprRmPrrfp621gpVperXU/view?usp=sharing