ここは中の君の女房の少将が、大納言の苦悩するのに同情するが、かといって大納言は中の君の姉の夫なのだから、手引きをしたとしてもどうにもならない、事態をいっそう悪化させるばかりだ、と悩むところ。
自分(少将)が
あながちに:強いて=無理に(中の君の意思に反して)
忍び:こっそりと=人目を忍んで(大納言を手引きして)
靡かし:(使役)なびかせ=大納言に従わせ(中の君を大納言の言いなりにさせ)
たてまつりても:もうしあげても
なにばかりかは。:なにになろうか、どうにもならない=どのくらいのことになろうか。
あいなし:むだなことだ=つまらないことだ(不倫の関係なのだから)