仏教者によっては、結婚の縁を、その人の心の状態と結びつけて説く人もいるのかもしれませんが、仏教本来の「縁」の意味は、分かりやすく言えば「偶然性」のことです。
質問者さんが聞いたという論では、縁というより、どちらかというと因果論(原因と結果の関係)に近いものになっている感じがします。
そういう論を聞かされていると、心が整った清らかな人が、その結果として(ご褒美として)結婚できるのだ――みたいな理解になってしまうのも無理からぬこと。
仏教は、人生を「苦」としてとらえるので、現世はその苦しみから脱するための修行の場。
悪人も、そして、たまたまその悪人と結婚した人も、皆それぞれの苦しみを抱えながら生きているという前提に立つことによって、はじめて仏教とか釈迦の説法とかが、当人たちにとって生きた意味を持ってくる――ということになるのだろうと思います。