二科展などに行くと、少女がドレスを着てバイオリンを弾いている絵がよくありますが、そういう型があるのでしょうか?日本では少女を題材にした絵画が多い気がするのですが、文化的背景があるのでしょうか?因みに私は苦手です。

1件の回答

回答を書く

1140725

2026-07-28 19:40

+ フォロー

ルノワールの代表作に『ピアノを弾く少女』という作品があります。

『ピアノを弾く少女』はじつは6枚あります。ルノワールはおぼ同じ絵柄、ほぼ同じサイズの絵を6枚描いたのです。



これは、『ピアノを弾く少女』が好評で、多くのパトロンたちが同じ絵を求め、その注文に応じたためなのですが、愛らしい少女と楽器という毒っ気やエロス的な要素がない組み合わせは応接間に飾るには最適な画題だったので注文が相次いだわけです。



大正時代に、武者小路実篤や志賀直哉ら学習院出身者が白樺派という文芸・美術のグループを結成し、雑誌『白樺』を刊行します。

『白樺』は多くの西洋絵画を日本に紹介しますが、その中心は印象派でした。

白樺派は反自然主義的な理想主義、人道主義、自我の尊重を掲げ、人間の生命を賛美しましたが、印象派絵画、とりわけルノワールは白樺派の理想と合致したのです。



白樺派が白樺派の視点で紹介した西洋絵画は大きな影響力をもち、その後の日本の「洋画」にも重大な影響を与えました。

白樺派が紹介した印象派作品のなかには、「少女+音楽」という画題も多く含まれていて、その毒にもクスリにもならない組み合わせは日本の穏健な中産階級にも好まれました。

「少女+音楽」「少女+楽器」という組み合わせを現代においても「良きもの」と感じる層が一定以上いて、いつまでも描かれ続ける画題になっているわけです。

うったえる有益だ(0シェアするブックマークする

関連質問

Copyright © 2026 AQ188.com All Rights Reserved.

博識 著作権所有