こんばんは
政治権力が摂関家から院へ移り、新たな文化の担い手や表現への需要が生まれたことにあります。
以下の3点が背景にありました。
1.白河上皇や鳥羽上皇、後白河法皇といった絶大な権力を持つ上皇たちが、自らの権威を誇示したり、個人的な関心を満たしたりするために、一流の絵師や書家に豪華な絵巻を作らせました。
2.国風文化の影響で発展した大和絵の技法が成熟し、時間的な流れを一つの巻物の中で表現する独特の手法が完成したことの影響がありました。
3.武士の台頭により、それまでの貴族中心の文化に、武士や庶民のエネルギーが流入し始めました。
これにより、高雅な物語だけでなく、寺社の縁起物や庶民の生活、不思議な出来事を描いた説話が好まれるようになりました。
以上のように権力の異動と貴族以外の力の台頭という政情の変化に加えて、絵巻物を実現できる手法の完成が重なり、院政期に絵巻物が発展しました。