慢性呼吸器疾患の犬で、夜間の咳や呼吸状態は安定しているにもかかわらず、日中の活動量が徐々に低下してきた場合は、呼吸そのものの安定性ではなく、日中の酸素供給と回復力の評価が不足している可能性があります。
この段階では、安静時や夜間には代償が効いて症状が目立たなくても、活動時にはガス交換効率の低下や軽度の低酸素、呼吸筋疲労が生じやすくなり、動くとしんどい、回復に時間がかかるという形で現れます。
これらは呼吸数や発作頻度だけでは捉えにくく、活動耐容能や回復時間、日中の行動変化として先に表れます。
つまり必要なのは、発作や夜間症状の有無ではなく、活動時・覚醒時の酸素化と全身持久力を含めた評価であり、安定しているように見える呼吸器疾患が一段階進行しているサインとして捉える視点です。