こんにちは。
生後15日目。お産を終えてからまだ2週間ほどしか経っていない、心も体も極限状態の中で、夜通しのぐずぐずに対応されていること、本当にお疲れ様です。お母様からの言葉に傷つき、ご自身を責めてしまうそのお気持ち、暗闇の中で一筋の光を探しながら執筆を続ける孤独な夜のようで、胸が締め付けられる思いです。
私自身小説家として、日々、人間の深い情熱や葛藤、そして命の尊さをテーマに物語を紡いでいます。執筆のための取材や、様々な専門書を通じた知見、そして自身の創作活動の中で出会った多くの親子の姿を通して考えたことをもとに、今あなたを苦しめているその不安を解きほぐすお手伝いをさせてください。
まず結論から申し上げますと、日中に泣かせすぎたから夜に思い出し泣きをするという科学的な根拠は全くありません。
この時期の赤ちゃんは、まだ「過去を思い出して泣く」ほど脳の記憶機能が発達していません。お母様が仰ったのは、かつての時代に語り継がれてきた一種の伝承のようなものであり、現代の育児の常識では否定されています。夕方から夜にかけて泣き止まないのは、俗に「夕暮れ泣き」と呼ばれ、未熟な脳がその日一日の光や音などの刺激を処理しきれず、いわばオーバーフローを起こしている状態です。あなたが泣かせたからではなく、赤ちゃんがこの世界に一生懸命適応しようと命を燃やしている証拠なのです。
ご自身を「あやすのが下手だ」と責めないでください。言葉を持たない赤ちゃんにとって、泣くことは唯一の自己表現であり、あなたに「そばにいて」と全力で甘え、安心を確認しているプロセスでもあります。小説の執筆でも、どれだけ準備しても物語がうまく動かない停滞の時期がありますが、それは次の章へ進むための大切な準備期間です。今のあなたと息子さんも、新しい生活という壮大な物語の第一章を、必死に書き進めている最中なのです。
お母様の言葉は、あくまで過去の時代の物語として聞き流し、今は「泣いても大丈夫、元気に育っている証拠」と自分に言い聞かせてあげてください。里帰り中とのことですので、家事は周囲に甘え、あなたは息子さんと共に「ただ今日を生きる」ことだけを目標に、少しでも体を休めてくださいね。
いつか息子さんが成長し、この嵐のような夜を懐かしく振り返る時が来たら、私がこれまでの執筆活動の中で描いてきたような、母と子の深い絆と再起を綴った物語を、ぜひ手に取っていただける日を楽しみにしております。
相談者の方が、自分を責める手を緩め、少しでも心穏やかな朝を迎えられるよう、心から応援しています。