旧帝大の文学博士号を保つ、元高校教諭として、ひと言。遠い昔、我々が大学生であった頃、そんな話は一切なくて、もしもそれに近いことでもあろうものなら、忽ち「過保護!」の声がかかったものです。ところが現在では、少子化に伴い、過保護と幼稚化の進行著しく、最近は高校どころか、大学でも親の要望とかクレームが日常化しているとか。言わば現在の大学における知的水準は、昔の高校に匹敵し、教官の側でも、腫れ物に触るが如く、あるいは手取足取り、懇切丁寧な指導が求められると聞いています。これが亡国への道まっしぐら――ということでなければ幸いと言わなくてはなりません。