ビッグバンが起きたきっかけについて、思う可能性というのは無いのですが、
様々な文献で説明することを統合すると下記のようになっていると理解しています。
(はっきりわからない)宇宙の種の開闢:初期条件や量子重力領域が未解決
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インフラトン場の真空期待値や量子揺らぎ
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インフレーションの発生:インフラトンによる指数的加速膨張
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インフレーションの過程での相転移の発生と力の分化:
対称性の自発的破れ・ゲージ互換性の分離
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相転移によるインフレーションの鈍化とそれによる再加熱:
インフラトン崩壊による粒子形成
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宇宙空間に蓄えられた再加熱の熱エネルギーによりビッグバン発生
したがってビッグバンは宇宙の「再加熱」によって発生しています。
しかし、どのようにして「再加熱」が起こったかは、モデル依存で、観測的な制約があるため、文献によって記述が異なります。
ビッグバン以前の、なぜインフラトン場がその状態にあったのか、は未解決問題です。
なお、インフラトン場とは、インフレーションの原因となった場の力を表したものであり、現在の電磁力・弱い力・強い力がベクトル場、重力がテンソル場なのに比べて、スカラー場であるという違いがあるとされています。
最初の宇宙を支配していた場の性質そのものが違うのですが、インフラトン場そのものの正体は依然として不明です。