その方法で起動できる可能性は非常に高いです。
理論的にも、FFヒーター起動時の一番のハードルである「電圧降下」をジャンプスターターで補うという理にかなった方法です。
ただし、成功させるため、および安全のためにいくつか重要な注意点があります。
1. なぜその方法でうまくいくのか
FFヒーターは起動時(点火時)にグロープラグを熱するため、おっしゃる通り大電流(10A〜15A前後、瞬間的に200W近く)を消費します。
軽自動車のバッテリー(特に少し弱っている場合)だけだと、この瞬間に電圧がガクンと下がり、ヒーター側の安全装置が働いて「低電圧エラー(E-01など)」が出て止まってしまうことがよくあります。
そこにジャンプスターターを並列につなぐことで電圧を高く維持できるため、スムーズに点火できるはずです。
2. ジャンプスターターを外すタイミング
起動後、「安定燃焼に入ってから」外してください。
スイッチON直後:ファンが回り、グロープラグ加熱(大電力消費)
数分後:燃料ポンプのカチカチ音が早くなり、温風が出始める
さらに数分後:グロープラグがOFFになり、ファンの回転とポンプ音が安定する
この「グロープラグがOFFになった段階」で消費電力は20W以下(1〜2A程度)に下がります。この状態になってからジャンプスターターを外せば、軽自動車のバッテリーだけで余裕を持って稼働し続けます。
3. 【最重要】失敗する原因は「配線」にあり
バッテリーとジャンプスターターが強力でも、ヒーターまでの配線が原因で失敗することが非常に多いです。
配線の太さ: ヒーター付属のケーブルをそのまま使うなら大丈夫ですが、もし延長コードなどを自作する場合、細い線(0.75sqなど)を使うと、電線の中で抵抗が生まれ、ヒーターに届く頃には電圧が下がってしまいます。必ず太い線(2.0sq〜3.5sq以上推奨)を使ってください。
接触不良: ワニ口クリップの噛み合わせが悪いと、そこで電気が流れにくくなります。端子にしっかりと食いつかせてください。