半導体製造で有名なTSMCはどうして成功したのでしょうか?

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1193695

2026-03-27 23:25

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結果論で言えば、先見の明があったのと、冬の時代もしぶとく生き残ったのと、ナンバーワン以外は生き残りにくい世界でナンバーワンの座をつかんだから。あと最先端プロセスに強いのと品質管理が上手・安定供給に強いのも大きな強み。が、最大の要因は今まで一度も躓かなかったことだろう。



チャン氏は従来型の垂直統合型の半導体(の集積回路)産業(設計から製造までを一社で担う)から分業制へのシフトが起きることを予見してファウンドリ(ウエハーの製造のみを請け負う)ビジネスの先駆者となった。



一方でチャン氏が創業した1987年には目立ったファブレス(集積回路の設計のみを行う半導体企業)はなく(強いて挙げるならLSI Logic社が半ファブレスといったところ。ただし、それ以前からIntelやZilogほかのCPUやそれ以外の集積回路の生産をセカンドソースという形で請け負うSharp・NECなどの企業は存在した)、90年代においても目立った活躍のあったファブレスはMatrox・Neomagic・3dfx・(NV1の頃の)Nvidia・ATI Technologies・Cirrus Logic・Trident Microsystems・Video Logic程度しかなかったが(あれ、ビデオカードのチップメーカーだらけだな。もっともその殆どは一発屋で終わり、それ以外も殆どは跡形もなく消滅した)、その(殆どは一発屋で終わるような企業相手のビジネスという)冬の時代を生き残って強者のNvidia(1998年頃から。それ以前はSGS Thomson)・Apple(2014年以降、それ以前はSamsung)・Mediatek・Qualcomm(2010年代から)・AMD(2018年頃から)そしてIntel(ごく最近)とタッグを組めた点が大きい。つまり、TSMCが今の地位を獲得したのはここ10年ないしは15年のことである。ま、その急成長株のNvidiaも順風満帆とまでははいかず、ヘアドライヤーの異名を持つ(というより自ら自虐ネタでやっていた)GeForce FX 5800の頃はちょっと沈んだけどね。

ちなみにIntelは長いこと従来型の垂直統合型でやってきた企業。東芝もフラッシュメモリ特化ではあるが垂直統合型。



一方でどんな企業にも冬の時代がある。BulldozerでやらかしたAMD・Raptor Lakeでやらかしたほか、最先端プロセス競争から脱落しかかっており、ファウンドリ事業でもうまくいっていないIntel・Li-Ionバッテリでやらかした結果事業から撤退したSONY…。幸運にもTSMCは今のところそのような大試練は経験していないが、いずれ経験する時が来るであろう。

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