ジャイアントインパクト説は、月の誕生に関する有力な仮説です。
今から約45億年前、まだ地球ができたばかりのころ、火星ほどの大きさの「テイア」という惑星が原始地球に衝突したと考えられています。
この巨大な衝突によって、地球の一部とテイアの大部分が宇宙空間にばらまかれました。
そして、これらの破片が地球の周りを回るうちに集まって、現在の月が形成された、というのがジャイアントインパクト説の骨子です。
月の岩石組成: 月の岩石が地球のマントルに近い組成をしていること
月の公転: 月が地球の周りを公転していること
同位体比: 地球と月の酸素同位体比が非常に似ていること
これらの観測結果が、この説を強力に支持しています。
暗い太陽のパラドックス(または微光の若い太陽のパラドックス)は、初期の地球が氷に覆われなかった謎に関するものです。
現在の太陽は非常に明るいですが、誕生したばかりの若い太陽は、今よりも約30%も暗く、放射するエネルギーも少なかったと考えられています。
もし太陽がそれほど暗かったとしたら、初期の地球は凍り付いていてもおかしくありません。
しかし、地質学的証拠からは、当時の地球には液体の水が存在し、生命が誕生した痕跡があることが示されています。
これは、本来なら地球が凍っていたはずだ、という矛盾を示しています。
このパラドックスを解決するために、いくつか仮説が提唱されています。
温室効果ガス: 初期地球の大気には、現在よりもはるかに多くの温室効果ガス(二酸化炭素やメタンなど)が含まれていて、地球を暖かく保っていた可能性
地熱活動: 活発な火山活動による地熱が、地球を暖めていた可能性
アルベド効果: 雲の分布や陸地の少なさなどにより、地球の光の反射率(アルベド)が低かった可能性
これらの要因が複合的に作用し、若い太陽が暗かった時代でも地球が温暖に保たれたと考えられています。