いつ頃がモデルかにもよりますが、近世ロシアではヨーロッパ文化が流行っていました。貴族はこぞってヨーロッパから一流の職人や役者を呼び寄せたそうです。
ヨーロッパの貴族が履いていたのがボタンブーツ。これがまたすごい代物で、繊細な貝殻を削ったボタンを使うのが洒落ているとされたそうで、着脱もかなり大変だったそうな……そんなことお貴族様にさせるわけにはいきませんから、貴族は毎朝毎晩使用人に靴の世話を任せていました。
なので、そもそも紐できつく足を縛り付けるこの手の靴は貴族風のものではありません。こういうのはどちらかというと軍靴ですが、軍靴だとしたら打ち付けてあるのは鉄板でしょうね。
普段使い用ではなく、軍事行進とかで履く儀礼用のタイプです。敬礼をする時に兵士が両足を揃える映像とかを見たことがあるかもしれませんが、あの動作をした時に裏の鉄板が音を立てることで全員が一斉に敬礼したことが分かるようになっています。