犬の寄生虫感染症で「昔は多かったが今は少ない」とされるものの多くは、消失したのではなく、予防薬の普及や飼育環境の変化によって成立しにくくなっただけと解釈するのが妥当です。
条件が揃えば現在でも十分に成立し得ます。
具体的には、まず予防の途切れ(駆虫・フィラリア予防の未実施や中断)、次に感染源への曝露(未処理の生肉や獲物の摂取、汚染土壌や糞便への接触、中間宿主であるノミ・蚊・カタツムリ等との接触)、多頭飼育や保護環境のような高密度飼育、衛生管理の不十分さ、免疫が未熟・低下した個体(子犬、高齢犬、基礎疾患あり)といった要因が重なると、古典的な寄生虫でも発生リスクは一気に高まります。