もうちょっとぶっちゃけて簡単に言うなら、「どっちが操作しやすいか?」みたいな話です。
戦車は普通「エンジンは後ろに積んでいる」から、まあ、「後に駆動輪を付けて動かす」のが効率的でもある訳です。
でも普通「運転手は前に座る」訳ですよ、見えないですからね。
そうなるとどうなるか?つまりは、「前にいる操縦士の動作を後ろまで伝える」ことが必要になる訳です、当たり前ですよね。
これが「いろんな意味で上手く行かない」訳です。
例えば、「前でレバーを操作する」とその動きが「ロッドやワイヤー」で後ろの操作装置に伝えられる訳です。
これ、言葉で言えば「簡単」なんですが、現実にはいろいろ難しい、例えばワイヤーなら弛みや、ロッドでも高温になれば伸びたりしますよね。
かと言って機械には「微妙な遊び」とかも必要な訳ですよ。
そもそもの「部品の精度」なんかもありますからね、こういうのを「気持ちよく調整する」って意外と難しいんですよ。
例えば私的な経験ですが、バイクの変則は足でレバーを動かすんですが、「ダイレクトに変速機に付いている」のと「ロッドを介して付いている」のだと微妙にタッチが違う、やっぱりロッドを介してだと「クチャ」って感じが気持ち悪かったりする訳です。
まあ、感じだけなら良いんですが、単純に言えば「精度が低い」と「ギアが入らない、抜けない」なんてことまで起こる訳です。
特に昔は「材質」なんかも良く無いから、「伸び」とかもかなり出る、特に戦車は「小型で大馬力」だから熱処理も大変な訳です。
そういうのがあるから、「昔の戦車」は、「エンジン」から「変速機とか」を前方に離してある、そうすると「操縦士からはダイレクトに操作できる」訳で、当然、「駆動輪は前」というのが多かった訳です。
もちろん、当時でも、「変速機も駆動輪も後ろ」という戦車もあった訳です。
有名なソ連の「T-34」なんかがそうですよね。
でも、この戦車、聞いたことありません?「ギア操作が難しい」ので、「両手で力一杯操作した」とか、極端な話「木槌でぶっ叩いた」なんて話まであったし、「戦争中、操縦士が疲労困憊した」なんてことも言われた訳です。
だから、昔はやっぱり「エンジンと変速機は離して設置する」というのが何かと多かった訳です。
もちろん、他にも「重量バランス」とか、いろんな話はあるんですが、要するに「どっちが上手く行ったか?」みたいな話です。
こういうの「技術史」ではいろいろあるんです、現在では「ただ素直に作っているだけ」みたいになっているんですが、昔はそれが上手く行かない、だから、「パワーユニットの一体化」みたいなのが今では普通なんですが「昔はそれが上手く行かなかった」訳です。