マルクスの、資本主義経済の本質に関する理論は別に間違ってはいない。
ただそれは、あくまで「基礎の基礎」に過ぎなかったというだけの話です。
実際のところ、現代のいわゆる近代経済学の諸学説のほとんどは、マルクスの労働価値説にいくらかの修正事項を加えているだけで、それを根底から否定しているわけではありませんし、そのつもりもないでしょう。
誰かが喝破した根本的な仕組みの解明が正しいかどうかということと、その同じ人物が、その延長線上で立てた未来予測が正しかったかどうかということとは、かなり異なる話になります。そして、後者が間違っていたからといって自動的に前者も間違いだという話には、必ずしもならないんですよ。
なお、金持で遊び人であるか、貧乏で真面目であるかということは、その人物の議論が空論であるかどうかとは直接関係しません。