社会主義と共産主義の違いは何ですかよろしくお願いします

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1072062

2026-06-02 10:45

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これにはいろんな定義があるが、代表的な考えは、社会主義を共産主義に至る前段階とし、そこではまだ個人の能力差による不平等が残るとし、共産主義に至ってあらゆる差別がなくなるとする考えがある。

社会主義の考えは、マルクス・エンゲルス以前から、バブーフ、サン・シモン、オーウェンなどの欧州の思想家や運動家が生み出していた。彼らを後にユートピア社会主義者という。彼らの思想内容は様々である(下の和田の書が詳しい)。

それに対しマルクスは経済と社会を理論的に分析し、いわゆる科学的社会主義(共産主義)の生みの親となった、またレーニンにいたって実際に共産主義国家が初めて生まれたとされた。

ソ連の誕生後、レーニンの運動と理論(ボルシェニズム)を基にする運動を特に共産主義と呼ぶようになる。これはプロレタリア独裁とゲバルトによる革命が基本とされた。

それに対し従来からの欧州の社会主義者は、様々なバリエーションの運動を展開し、議会主義によって非暴力的に政権奪取しようとするグループも生まれた(現在の欧州の労働党、社会民主党などがその後継にあたる)。

どちらも原則は、私有財産制を制限または否定し、主たる生産手段を公有化し経済的不平等を解消しようとする、政治的には共和主義のやりかたを取り入れるのは同じである。

しかしロシア革命とソ連の成立後は、ソ連の路線を踏襲するか、そうでないやり方を認めるかで陣営は対立した、特に第一次大戦の時、これをレーニンは帝国主義諸国間の戦争とし否定したが、欧州の社会主義者は愛国主義に染まり戦争を支持した。後者は、共産主義者からは社会民主主義者といわれた、両者は対立関係になった。

なおわざわざ言うまでもないと思うが、これらは理論上での社会主義や共産主義についての話で、現実にある社会や国家が理論のままのそれだと言っているわけではない。資本主義にして民主主義にしたってひとつの理論であって、理論のものがそのまま現実に存在することなどあり得ない。その点は社会主義・共産主義でも同様である。

現在の社会や国家で純粋に理論そのものの社会主義国家や共産主義国家が存在するなどありえない。かってのソ連、今の中国、北朝鮮も彼らが共産主義といっているにすぎず、実態がそうかどうかは別問題である。理論と現実は違うので、両者を混同して批判するのはおかしかろう。

日本では、堺利彦、山川均、幸徳秋水(後にアナキズムに転向)らは、レーニン以前から活動し、社会主義と共産主義が未分離の段階からの運動家だった。ただし政府に弾圧され極めて小グループであった。

1922年日本共産党はコミンテルン日本支部として創立された。最盛期でも党員は1千人くらいであった。無論政府から強烈に弾圧された。片山潜がコミンテルン本部に参加し、野坂参三や徳田球一らはこのソ連流の共産主義を取り入れた。

堺や山川等はこのロシア流の共産党から離れた。前者は共産主義者、後者は社会主義者と言われるようになった。これについては下の松尾の著書が簡明に解説している。戦後、後者は日本社会党として再結集された。しかし社会党はその後分裂し消滅し今はない。



参考文献

和田春樹著、『歴史としての社会主義』(岩波新書)

松尾匡著、『新しい左翼入門』(講談社現代新書)

犬丸義一著、『日本共産党の創立』(青木書店)

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